婆罗门
精华
|
战斗力 鹅
|
回帖 0
注册时间 2010-1-17
|
オタク層超えファン拡大、アニメ映画に地殻変動
ライトノベルやコミックを原作にしたアニメ映画が躍進している。質の高い作品群が「オタク」以外の映像ファンにまで観客層を広げ、いまや大手制作会社も熱い視線を注ぐ。
これまでは単館上映が主流のため数千万円規模の興行収入にとどまり、DVDなどの販売で採算を合わせてきたが、この作品群に今年、地殻変動が起きている。上映館数を拡大し、興収1億円を軽々と超えるヒット作が相次いでいるのだ。
「涼宮ハルヒの消失」は全国25館で公開。2月の公開から2カ月余りで興収7億2千万円をたたき出した。これは実写の娯楽作でも大ヒットといえる数字だ。
1月公開の「Fate/stay night」は約2億6千万円(4月11日時点)。同月公開の「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」は約3億5千万円(同)と、快進撃を続けている。
ブームの火付け役とされるのが、奈須きのこの伝奇ノベルをアニメ化した「空の境界」だ。7部作を2007年~2009年に順次公開。クオリティーの高さが口コミで評判を呼び、1館で始めた上映が最終的には23館に。興収は計3億600万円、DVDの出荷枚数は、テレビドラマの話題作に匹敵する75万枚にのぼった。
「『空の境界』はもともとが同人誌。最初に読んだ数人を満足させる映像にしたかった」と、制作会社アニプレックスの岩上敦宏プロデューサーは作品コンセプトを語る。
作画、脚本は原作の世界観を忠実に反映。7章構成の小説に合わせて映画も異例の7部作にするほど、こだわりを徹底させた。その結果「コアなファンから、周辺のアニメ好きの層にまでじわじわと支持を広げた」という。
盛り上がりを受けファンの間で“聖地”と呼ばれる映画館も出てきた。
東京都豊島区のシネマサンシャイン池袋。このジャンルでは、全国の劇場の中で興収の1~3割、作品によっては5割のシェアを誇る。
「天元突破グレンラガン」(2008~2009年)など、2005年から厳選した作品の上映を続け、知名度を高めた。「ハルヒ」は同館でも2月上旬に公開。これまでに約6万人が来館し、興収は8千万円を突破した。
運営会社佐々木興業の佐々木武彦専務は「若いカップルや50代の人も見にきた」と観客の広がりを指摘。「162分の長編でも飽きさせないほど、しっかりと作り込んでいる」とうなる。
大手制作会社も本腰を入れる。「ガンダム」シリーズで知られるサンライズは夏までに劇場版2作品を世に送る。テレビシリーズの続編や派生ではない映画の発表は6年ぶり。
その1作である5月公開の「いばらの王―King of Thorn―」には、脚本だけで1年半をかけた。ヒット作「スチームボーイ」を手がけた同社の精鋭チームが作画を担当、意欲的な作品に仕上げた。
「いばらの王」が狙うのは、オタクからアート系漫画が好きな人まで。同社の内田健二社長は「これまでオタクの人向けの作品はあったが、その周辺の10~30代の映像ファンをも取り込んだジャンルを形成できていなかった」と話す。「中小規模の上映館数で興行がしやすくなるなど、挑戦の条件が整ってきた」と今後の展開をにらむ。
角川映画も今年4月、宣伝部の中にアニメ宣伝グループを新たに立ち上げた。椎名保社長は「将来は作品の企画・立案からDVDなどの販売までを一貫して手がける体制を発足させたい」と語る。
角川グループには角川書店やアスキー・メディアワークスなどの出版社があり、原作コンテンツが豊富。椎名社長は「長期的な事業になるが、大きな可能性を感じる」と話している。
2010/04/20,日本経済新聞 夕刊より
http://japanimate.com/Entry/1469
MF第十三周5.74亿 |
|