本帖最后由 MONSTERS 于 2022-11-13 13:03 编辑
「次にくるマンガ大赏」受赏!『メダリスト』作者が语る制作ウラ话
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9月に発表された、ネクストブレイクを発掘する『次にくるマンガ大赏2022』コミックス部门で见事、大赏に辉いたのは『月刊アフタヌーン』で连载中の『メダリスト』だった。
同作はフィギュアスケートが题材で、スケーターとしては挫折した青年・明浦路(あけうらじ)司が、少女・结束(ゆいつか)いのりと出会う。彼女の才能にほれ込んだ司はいのりのコーチとなり、二人三脚で梦を掴みとっていく姿を描く。
作者は本作がデビュー作となるつるまいかだ氏だ。『次にくるマンガ大赏』は5巻以内という缚りがあるため、7月に最新6巻が刊行された本作は今年がラストイヤーだった。最后のチャンスを手にしたつるま氏は今の気持ちをこう语る。
「色んな漫画の赏があるんですけど、今回が新人作家として受赏できる最后の赏だったので、受赏のお知らせは、本当にうれしかったです。『メダリスト』という作品は、メダルや赏を获ることで周囲から期待をされ、その期待を强さに変えていくというのがテーマになっているんですが、自分がメダルを获りにいく选手と同じ気持ちになれたので、すごい贵重な経験をさせて顶きました」
『メダリスト』は、昨年も『次にくるマンガ大赏』にノミネートされたが、16位という结果に终わっていた。
「正直、去年は自分なんかが获れるわけないって思っていたんです。他のノミネート作品を见たら、自分も読んでいて大好きな作品ばかりで、铮々たるラインナップだなと思って。でも、いざ结果を知ると、初めからあきらめていた自分が情けなく思えてきて、すっごい悔しかったんです。作中で司というキャラが言っていることなんですが、みんなが欲しがる1位が、とれたらいいなと思っている程度の人に来るわけはないって思って、今年は絶対に1位になるんだっていう気持ちでのぞみました。でも、その瞬间から胸がバクバクしちゃって、自分の强さを信じるのってこんなに大変なことなんだってことに気が付かされました」
今回の受赏はつるま氏のそんな强い気持ちが呼び寄せたものだったのかもしれない。ちなみに、受赏を知らせるメールが届いたのは、取材で访れたアイスショーの会场だったという。ホットドッグを片手に开演を待っているときに届き、同席していた编集者と一绪に“うわぁぁぁ”と喜びを爆発させたそうだ。
「あのとき食べたホットドッグの味は一生忘れられません(笑)。フィギュアスケートの漫画を描くのって本当に难しいんですよ。フィギュアスケートをテレビで见たことある人は大势いると思うんですが、ルールまでちゃんと理解している人って少ないんじゃないかなって。だから、そのルールを説明しなきゃないんです。でも、漫画はエンターテインメントなので、教本のようになってはダメ。そのバランスが本当に难しくて、本当に毎回毎回ネームが描けないんですよ(笑)。
もう连载はじまって、2年以上経つんですが、“虎の巻”みたいなものがなくて、毎回解决策が违うんです。キャラの心情よりも展开を优先させてしまっていたり、いままで描いてきた要素を见落としてしまっていたりと、これをすればネームが描けるようになるってのがなくて、次はどんな困难がくるんだろうって思うと、恐ろしいです(笑)」
そんな难しい题材を选んだのは、つるま氏がフィギュアスケート王国・爱知県の出身だったからだという。小さい顷からテレビで见ていた选手たちが、ここに至るまでにどんな努力を积み重ねてきたのか気になったのがきっかけだった。
「いざ描こうと思っても、何を描けばいいのかもわからなくて、自分が経験しなきゃダメだと思って、フィギュアスケートのスクールに通ったんです。そしたら、练习中に复雑骨折してしまって。连载决定の知らせを闻いたのは病院のベッドの上だったんです。そのときは喜ぶに喜べずみたいな状况でしたね(笑)」
连载决定前に取材しても连载ができなければ徒労どころか、骨折しただけで终わっていたのだが、つるま氏は「新しい世界を知れるのは、人生の大きな财产になりますから」と笑って话す。
そんなつるま氏のような前向きなキャラクターたちが『メダリスト』の大きな魅力の一つだ。5歳ではじめていなければ遅いと言われるフィギュアスケート界に、11歳という年齢で足を踏み入れたいのりは、周囲からの声に押しつぶされてしまいそうになりながらも、その声を跳ね返していく。いのりが、その时、どういう気持ちになり、どう乗り越えていくのかという心情が细やかに描かれている。
「私は人の心の机微を描ける漫画家になりたいとずっと思ってきたので、司やいのりが胜ちたいと思う気持ちはどこから来たのかや、キャラクターたちの心の动きを丁宁に追っていきたいなと思っています。だから、そういう感想を目にすると、“ちゃんと届いているんだ”ってとてもうれしくなります。
あと、いのりと同世代のフィギュアスケート选手の子たちが読んでくれているという声も闻くようになってきて、その时は背中に翼が生えたかのように舞い上がっちゃいますね。取材をたくさんしてきた甲斐があったなって思います。普段は『メダリスト』一色の生活を送っているんですが、唯一、一息つけるのが、作画から次话のネームに切り替わる瞬间です。その时に编集部経由で届けられる読者アンケートを、嬉しく拝见しています。いつも仕事の邪魔にならないようにスマホにアクセス制限をかけているのですが、その一瞬だけはスマホも解禁します(笑)」
『メダリスト』が、様々な人の挑戦をするきっかけとなってほしいと话すつるま氏。主人公である、司といのりの挑戦は、7巻でついに全日本选手権という大舞台を迎える。最后に、『メダリスト』の今后の见どころをこう话してくれた。
「次巻からいよいよ、ブロック大会を终え、いのりがはじめて全日本选手権に出场します。そこで、ようやく因縁のライバルであり、フィギュア界の天才少女として注目を浴びる光と対决することになります。その対决の行方はもちろん、いままで明かしてこなかった光の素性も明らかになっていきますので、是非、そこを楽しみにしていていただけたら嬉しいです」
『メダリスト』第7巻の発売はフィギュアスケートシーズン真っ只中の12月下旬予定。选手たちの热演とともに、司といのりの活跃を楽しみたい。
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